皆さま、こんにちは!
高知県で相続不動産や空き家、売却・処分が難しい不動産を専門に扱う、株式会社福島屋代表の上田です。
相続で農地を手に入れたものの、農業をする予定がなく、どう活用すればよいか迷っていませんか?
放置しておくと、権利関係が複雑化したり、税金や管理の負担が年々増えてしまいます。しかし、正しい情報を得て行動すれば、農地を売却したり、有効に収益化したりすることが可能です。
そこで本日は、相続した農地を「売却・貸出を検討したい」方向けに、農地情報サイト『農地ナビ』の活用方法について話してまいります。
目次
相続した農地の現状と悩み
放置農地のリスク
相続で農地を手に入れた場合、すぐに売却や貸出できないことがあります。そのまま放置すると、以下のようなリスクがあります。
- 固定資産税が発生
農地でも、市町村ごとの不動産評価額の合計が30万円を超える場合は、固定資産税の課税対象になることがあります。 - 草刈りなどの維持費がかかる
管理を怠ると近隣トラブルの原因にもなります。 - 相続人間でのトラブル
共有持分を放置すると、将来的に相続人が増え続ける可能性があり、売却や貸出、処分の判断は一層複雑になります。
多くの相続者が抱える悩み
- 農地を使う予定がない
- 売買や賃貸の情報が集めにくい
- 農地法の規制が複雑で、手続きをどう進めればいいか分からない
このような悩みは、ほとんどの相続農地保有者が抱える共通課題です。
農地ナビとは?
農地ナビの基本情報
『農地ナビ』は、農地の売買・賃貸情報を集約したオンラインプラットフォームです。特徴は以下の通りです。
- 全国の農地情報を簡単に検索可能
- 売りたい農地と買いたい人をマッチング
- 貸したい農地と借りたい人をマッチング
- 農地法に沿った契約・手続き情報も提供
農地ナビを使うメリット
- 手間を大幅削減
個別に購入希望者や借受希望者を探す必要がなく、農地ナビを使えば一括で希望者情報を確認・比較できます。 - 法律や手続きのサポート
農地法や契約の注意点がわかるため、トラブル防止になります。 - 活用方法のアイデアが得られる
実際の活用事例や成功事例を参考に、売る・貸すなどの判断ができます。
農地ナビでできる具体的な活用方法
農地を売る
- 現金化したい場合
農地ナビを使えば、全国の購入希望者に農地を公開でき、査定や契約の流れも確認可能です。 - 税金や維持管理費の負担を解消
農地を早めに売却すれば、固定資産税や管理にかかる手間・費用から解放されます。
農地を貸す
- 新規就農者や農業法人への貸出
遊休農地を貸すことで収益化できます。 - 契約時の注意点
農地法の規制や契約期間、用途の確認は必須です。農地ナビではサポート情報も提供されます。
農地ナビを活用して農地を売却・貸出する手順
- 農地情報の確認
農地ナビでは、自分の農地がどのような条件で掲載されているか、全国の農地情報を参考に確認できます。実際に農地を売却・貸出する場合や詳細情報を掲載する際は、農業委員会(設置されていない場合は市町村)を通じて手続きを行う必要があります。 - 希望条件の整理
売却・貸出したい農地の条件(面積、用途、希望価格、立地、近隣状況など)を整理します。農地ナビに掲載する際に、この条件を明確にしておくと、購入希望者や借受希望者とのマッチングがスムーズになります。 - 問い合わせ・見学対応
掲載後、農地に興味を持った人から農業委員会を通じて問い合わせが来ます。必要に応じて、農地の見学対応や詳細情報の提供を行います。ここで丁寧な対応をすることで、契約成立の可能性が高まります。 - 契約や手続きの確認
売却・貸出が決まったら、農地法に基づく契約や条件の確認を行います。農地は法律による制限が多いため、契約書や農地利用の条件をしっかり確認して、安全に手続きを進めることが重要です。必要に応じて、行政書士などの専門家に相談すると安心です。
ポイント:売主・貸主は、農地の掲載や手続きを必ず農業委員会(農業委員会が設置されていない市町村では市町村)を通じて行う必要があります。農地を安全かつスムーズに手放すためには、条件の整理、問い合わせへの対応、契約内容の確認を丁寧に行うことが重要です。
まとめ|農地ナビを活用しよう
相続した農地は、『農地ナビ』を活用して売却・貸出といった具体的な行動につなげましょう。
農地を手放すかどうか迷っている場合でも、まず農地ナビで情報を確認することが、最初の一歩になります。