皆さま、こんにちは!
高知県で相続不動産や空き家、売却・処分が難しい不動産を専門に扱う、株式会社福島屋代表の上田です。
不動産の売却や建て替えにあたり避けて通れないのが「解体工事」です。
見積もりを取ると会社ごとに金額差があり、「とにかく安ければ安い会社でいいのでは?」と考える方も少なくありません。
しかし、解体工事は工事の品質や安全管理、そして近隣への配慮が欠けると、大きなトラブルにつながるリスクがあります。
そこで本日は、価格だけで選んではいけない理由と、信頼できる解体工事会社の見極め方について話してまいります。
目次
解体工事は「安さ」だけで判断してはいけない理由
近隣トラブルの典型例
- 工事中の騒音や振動でクレーム
- 粉じんやゴミが飛散して洗濯物を汚す
- 挨拶がなく不信感を持たれる
- 業種によっては営業妨害とみなされるケースも
とくに、隣が飲食店や医院であれば影響は甚大です。
例えば、歯科医院の施術中に振動が続く、隣接するお弁当屋さんの昼の繁忙時間に粉じんが舞う、といったケースは、営業妨害や患者からのクレームに直結します。
見積もりが安くても、結局はトラブル対応に追われたり、近隣からの反感を買ってしまっては本末転倒です。
信頼できる解体工事会社の見極め方
(1)近隣への挨拶を徹底しているか
工事前に現場責任者が近隣へ挨拶を行い、工期や作業内容を説明するのは基本中の基本です。
近隣への周知を怠ると、大きなトラブルに発展する恐れがあります。
(2)スケジュールを共有し、配慮してくれるか
医療機関の施術時間や、飲食・食品関連の店舗の繁忙時間帯など、周辺の事情をしっかり把握したうえで、工事スケジュールを柔軟に調整してくれるかどうかを確認しましょう。
(3)最低限のマナーが守られるか
- 業務に関係のない私語や大きな声での会話は控えるようにする
- 作業員の喫煙は車内や周囲に迷惑をかけない場所で行うよう徹底する
- 工事現場やその周辺を毎日清掃し、土やゴミを残さないようにする
- 騒音・振動・飛散対策として、防音シートや養生を徹底する
- 風の強い日は粉じんが飛散しやすいため、作業を一時中断するか散水を行い、近隣への影響を最小限に抑える
- 落下防止を含む安全対策を徹底する
- 重機や工事車両の使用時には、交通や近隣住民への影響に十分配慮する
こうした近隣への配慮を怠る業者は、思わぬトラブルの原因となりかねません。
(4)現場管理責任者の力量
万一クレームや事故が発生した際に、迅速かつ誠実に対応できる現場管理責任者がいるかどうかは、工事を安心して任せられるかを見極める大きな判断基準となります。
会社の規模や知名度よりも、担当者個人の力量こそが最も重要なポイントです。
安心できる解体業者の探し方
- 複数社に見積もりを依頼し、金額だけでなく「対応の丁寧さ」や「説明の分かりやすさ」を比較する
- 契約書に工事範囲・工期・追加費用の条件を明記してもらう
- 近隣対策を具体的にどう行うかを必ず確認する
- 公共工事を元請として受注した実績がある
- Googleなどの口コミで、実際の評判や評価を参考にする
こうした手間を惜しまなければ、後々のトラブルを大きく減らすことができます。
まとめ|わずかな解体費の差が大きなトラブルを招くことも
解体工事会社は「安さ」だけで選ぶと、近隣とのトラブルや営業妨害につながるリスクが高まります。
逆に、近隣挨拶・スケジュール配慮・最低限のマナーを徹底する会社であれば、スムーズに工事を進めることができます。
大切なのは、「安心して解体を任せられるか」を基準に業者を選ぶことです。