皆さま、こんにちは!
高知県で相続不動産や空き家、売却・処分が難しい不動産を専門に扱う、株式会社福島屋代表の上田です。
あなたの家族の「本家」、空き家になっていませんか?
そのまま放置すると、将来相続人が増え、親族間のもめごとにつながる可能性があります。
そこで本日は、
- 空き家や土地を安全に整理する手順
- 相続や費用、税金のトラブルを避けるポイント
- 専門家に相談すべきタイミング
について話してまいります。
目次
本家の土地じまいとは?
土地じまいって何?
「土地じまい」とは、祖先から受け継いだ土地や建物を整理して、手放す・処分することを指します。
- 誰も住んでいない親や祖父母の家を売却する
- 建物を解体して土地を更地にして売却する
- 国に土地を帰属させる(相続土地国庫帰属制度)
重要なのは、単に手放すだけでなく、将来の負担を避けるための整理という点です。
なぜ本家の土地じまいが必要なのか
理由は大きく分けて3つです。
- 維持費・管理責任がかかる
空き家・空き地でも固定資産税や管理責任が発生します。放置すれば毎年の負担は無視できません。 - 相続関係が複雑になるのを避ける
整理せず放置すると、将来的に相続人が増えて相続関係がさらに複雑になる可能性があります。 - 安全・法的リスク
老朽化した建物の倒壊や、近隣への迷惑行為(草木の繁茂など)で責任問題が生じることがあります。
本家の土地じまいの手順と方法
ステップ1|現状を把握する
まずは土地と建物の情報を整理します。
- 土地の面積と境界の状態
- 建物の状態(老朽化の程度)
- 登記情報・権利関係
これにより、売却可能か、解体が必要か、どの制度を使えるかが分かります。
ステップ2|整理の方法を選ぶ
代表的な方法は4つです。
- 売却依頼
不動産会社に仲介を依頼して売却する方法です。価格次第では時間がかかることもありますが、最も一般的な整理方法です。 - 買取依頼
不動産会社に土地や建物を買い取ってもらう方法です。市場価格より少し安くなることもありますが、トラブルが起こりにくく、すぐに現金化できるのがメリットです。 - 解体+更地売却
建物が古くて修繕が難しい場合は、解体して土地だけを売る方法があります。費用はかかりますが、補助金を上手に使えば建物に関わるトラブルを避けられます。 - 国庫帰属
相続した土地や建物の場合、国に土地を引き取ってもらえる制度があります。建物がある場合は解体が必要など、いくつか条件があるため事前に確認が必要です。
ステップ3|費用と税金を把握する
- 解体費用
・建物の状態や面積によって異なる
・補助金や助成制度の活用も可能 - 売却による譲渡所得税
・売却益が出た場合に課税される
・特例や控除(居住用財産の特例など)を確認する
費用や税金は事前に見積しておくと安心です。
スムーズに進めるポイント
親族間の協力が必須
土地じまいは、親族間の協力が必要不可欠です。
- 誰が中心になって手続きを進めるか
- 全員が協力してくれるかを確認する
専門家に相談する
- 司法書士:登記や権利関係の手続き
- 税理士:税金控除の対象や内容
- 不動産会社:売却や処分のサポート
専門家の力を借りることで、整理がスムーズに進みます。
まとめ|不動産を整理して身軽になろう
本家の土地じまいは、先祖代々の土地や建物を整理して身軽になるためのプロセスです。
- 土地・建物の状況を整理する
- 方法(売却・買取・解体・無償譲渡・国庫帰属)を選ぶ
- 費用・税金・親族間の協力を事前に確認する
- 専門家のサポートを受ける
順を追って一つひとつ片付ければ、必ず不動産の整理は完了します。
苦労はありますが、前向きに取り組みましょう。