放置は損?「空き家バンク」で空き家を手放す7つのステップを解説

空き家バンクで空き家を手放す高知県版

皆さま、こんにちは!
高知で相続不動産や空き家、売却・処分が難しい不動産を専門に扱う、株式会社福島屋代表の上田です。

「親から相続した家がずっと空き家のまま…」「誰も住まないのに税金や草刈りが大変」

そんなお悩みを抱えていませんか?

実は今、同じような悩みを抱えている方が、高知県中にたくさんいらっしゃいます。
空き家の数は年々増えており、相続したはいいものの「どうしていいのか分からない」と困っている方が非常に多いです。

その解決策として、注目されているのが自治体が運営する「空き家バンク」となります。
無料で物件を掲載し、買いたい人や借りたい人とマッチングしてくれる制度です。

そこで本日は、「売れない」「貸せない」「手放せない」方に向けて、高知県の空き家バンクについて話してまいります。

空き家バンクってどんな制度?

空き家バンクとは?

空き家バンクは、自治体が運営する「空き家の情報を紹介する制度」です。
「空き家を売りたい・貸したい」と考えている人と、「買いたい・住みたい」人をつなぐマッチングサービスです。

空き家所有者のメリット

  1. 掲載費用は無料
  2. 自治体が支援してくれるから安心
  3. 県外からの移住者とマッチングしやすい

空き家バンクは、空き家をどうにかしたいけど、近くに相談できる不動産会社がない地域に心強い制度です。

空き家所有者が抱える悩み

固定資産税などの維持費が年々のしかかる

誰も住まない家でも、毎年固定資産税や管理費用が発生します。
草刈り、台風後の片付けなど、手間も費用も毎年積み重なっていきます。

特定空家等に指定されると税優遇が消える

空き家が老朽化すると、自治体から「特定空家等」に指定され、固定資産税の軽減措置がなくなることもあります。
場合によっては、解体命令や過料(罰金)が課されるケースもあります。

手放すチャンスを逃してしまう

空き家は時間がたつほど劣化し、譲渡先が見つかりにくくなります。
「そのうちどうにかしよう」と先延ばしにすることで、結果的に出口が見えなくなってしまいます。

空き家バンクで“空き家”を手放す7つのステップ

ステップ①:自治体の空き家バンクに問い合わせる

市区町村の役場やホームページを調べて、「空き家バンク担当窓口」に連絡しましょう。

ステップ②:現地調査・登録申請

自治体の担当職員が物件を調査し、必要な書類(登記簿、間取り図、写真など)を提出して登録します。

ステップ③:掲載スタート(掲載料無料)

空き家バンクのホームページに掲載され、全国の希望者が物件を見られるようになります。

ステップ④:見学希望者とのやり取り

興味を持った人が現れたら、自治体を通じて連絡が来ます。
基本的には、見学や条件交渉は提携業者がサポートします。

ステップ⑤:自治体の移住支援制度を活用

高知県では、空き家の利活用を後押しするために、各市町村で「空き家改修費補助制度」を設けています。
この制度を活用すれば、改修にかかる費用の一部が補助されるため、移住希望者にとっても経済的なハードルが下がり、
結果として、空き家のマッチングや交渉の成立率がグッと高まるのです。

ステップ⑥:契約準備

売る場合は「売買契約」、貸す場合は「賃貸契約」に進みます。
仲介で不動産会社が関与するケースが多く、安心して契約できます。

ステップ⑦:引き渡し

契約が無事に完了したら、あとは所有権を移転し、家を引き渡すことで手続きは完了です。
ここまで来れば、空き家のお悩みは解決です。新しい持ち主にバトンを渡すことで、家も再び活用され始めます。

空き家バンクに登録する前に知っておきたい注意点

築年数や建物状態で掲載できないケースもある

あまりにも老朽化が進んでいる物件は、空き家バンクで取り扱ってもらえないケースもあります。
その場合は、「無償譲渡」や「解体して更地にしたうえでの売却」など、別のルートを検討する必要があります。
選択肢はひとつではありませんので、状況に応じて柔軟に対応していくことが大切です。

売却価格の決定には柔軟性が求められる

空き家バンクを利用する買主は、安く購入したいと考えることが多いため、相場より安くしないと売れにくい傾向があります。

地域ごとのルールの違いに注意

空き家バンクは自治体が運営しているため、登録条件・補助金・サポート体制などが市町村ごとに異なります。

売れないと思っていた空き家が“誰かの夢”になることも

空き家は「自分にとっては不要な負担」でも、別の人にとっては“夢をかなえる場所”になることがあります。

  • 自然豊かな場所で農業経営を始めたい人
  • のどかな環境の中で趣味を楽しみたい人
  • 静かな田舎で仕事をしたいというリモートワーカー

空き家バンクは、そうした人々の“住みたい”という願いと、「空き家を手放したい」というあなたの想いをつなぐ“出会いの場”です。

まとめ|空き家は“負動産”になる前に!

空き家を放っておくと、管理の時間とお金だけがムダになっていきます。
「空き家バンク」という公的制度を使えば、

  • 無料で物件を登録できる
  • 地域に根ざした移住希望者と出会える
  • 将来の税金や管理負担を手放せる

という現実的な解決策を手に入れることができます。

空き家を次の誰かの暮らしに役立ててみませんか?
あなたの空き家バンクへの登録が、地域の未来を動かす第一歩になります。

専門性が求められるご相談にも、福島屋は丁寧にお応えします。高知の相続不動産や空き家、売却・処分が難しい不動産に関するお悩みなら、まずはお気軽に《無料相談をご予約》ください。