皆さま、こんにちは!
高知で相続不動産や空き家、売却・処分が難しい不動産を専門に扱う、株式会社福島屋代表の上田です。
もしものときに備えて、家族が揉めないように残す「遺言書」。実は、3つの種類があるのをご存じでしょうか?
そこで本日は、「遺言書の3つの種類」を比較しながら、「公正証書遺言がなぜ“王様”と言われるのか?」について話してまいります。
目次
【結論】やっぱり公正証書遺言は王様だった!
公正証書遺言はこんな人におすすめ
- 家族に絶対に迷惑をかけたくない
- 内容に間違いがあると困る
- 将来、無効になるのが不安
このような不安を持っている方には、やはり「公正証書遺言」が最も安心できる選択肢です。理由は次の通りです。
3つの遺言書の違いを比較!
遺言書には、大きく分けて次の3種類があります。
種類 | 特徴 | 費用 | 手続きの手間 | 法的な安心度 | 家族が使いやすいか |
---|---|---|---|---|---|
自筆証書遺言 | 自分で書ける | 0円(無料) | やや複雑 | 低~中 | 保管が問題になる場合あり |
公正証書遺言 | 公証人が作成・保管してくれる | 数万円~数十万円 | 楽・確実 | 非常に高い | すぐ使える・紛失の心配なし |
秘密証書遺言 | 内容は秘密にできる | 数万円程度 | やや複雑 | 中 | 紛失・無効のリスクあり |
自筆証書遺言|気軽だけどリスクも多い
✅ メリット
- 自分ひとりで、すぐに書ける
- お金がかからない
- 内容を完全に秘密にできる
❌ デメリット
- 法的に無効になるケースが多い(例:財産の記載が不明確で誰に何を渡すのか特定できない、訂正に訂正印がなく無効と判断された)
- 家族が発見できず、使われないことも
- 家庭裁判所の検認が必要で時間がかかる
内容や保管方法を誤ると、せっかくの遺言が無効になってしまうおそれがあります。
公正証書遺言|費用はかかるけど安心度No.1
✅ メリット
- 公証人が内容チェック → 法的に無効になる心配がほぼゼロ
- 原本を公証役場で保管 → 紛失の心配なし
- 家庭裁判所の検認が不要 → 死後すぐに使える
- 立会人が2人つくので「本人の意思確認」がしっかり行われる
❌ デメリット
- 作成に手間とお金がかかる(2~10万円前後)
- ある程度、事前準備(戸籍、財産資料など)が必要
「万全を期したい」「家族に一切の心配をかけたくない」人にはベストな選択です。
秘密証書遺言|名前はカッコいいけど実用性は△
✅ メリット
- 内容を他人に知られずに済む
- 字が書けなくてもOK(ワープロ印刷OK)
❌ デメリット
- 自筆証書遺言と同じく、家庭裁判所の検認が必要
- 保管が自己責任(紛失や発見されないリスク)
- 意外と手間と費用もかかる(公証人を通す必要あり)
「内容を秘密にしたいけど、公証人の証明も欲しい」人向け。ただし、実際の利用は少なめです。
まとめ|あなたに合った“最強の遺言書”を選ぼう!
タイプ | おすすめの遺言書 |
---|---|
手軽に始めたい | 自筆証書遺言(法務局保管推奨) |
絶対に失敗したくない | 公正証書遺言 |
秘密を守りたいけど法的にも安心したい | 秘密証書遺言(やや上級者向け) |
結局、公正証書遺言は王様だった!
比較してみた結果、「公正証書遺言」はやはり王様級の安心感があります。
- 「死後すぐに使える」
- 「無効になる心配がない」
- 「専門家が確認してくれる」
という3つの大きなメリットは、他の遺言書にはありません。