皆さま、こんにちは!
高知県で相続不動産や空き家、売却・処分が難しい負動産を専門に扱う、福島屋代表の上田です。
相続した空き家や山林、農地などを「そのまま放置している」というケースは、高知県でも年々増加しています。
しかし負動産は、困ってから動き出すと選択肢が一気に狭まり、費用・時間・リスクが大きくなるという特徴があります。
多くの方は、問題が深刻になる手前にある分岐点を見落としてしまっています。
そこで本日は、なぜ負動産は「困ってからでは遅い」のか、その理由と分岐点について話してまいります。
目次
ほとんどの人が気づいていない「劣化する資産」という現実
不動産は“持っているだけで価値が下がることがある”という性質を持ちます。
特に高知県では、
- 過疎化で需要が減る
- 山林や農地を引き継ぐ人が減っている
- 空き家が老朽化しやすい気候条件
放置すると起こる典型的な悪化
- 空き家:倒壊リスク → 行政指導 → 解体命令の可能性
- 山林: 場所不明 → 倒木・荒廃 → 国庫帰属も不可
- 農地:雑草繁茂 → 農地法違反の指導
- 空き地:不法投棄 → 責任問題・清掃費用の負担
“気づいたら負動産になっていた”ではなく、“放置したことで負動産にしてしまった”というケースが極めて多いのです。

困ってからの相談が遅い理由|費用と選択肢の壁
“本当に困った状態”になってから相談すると、すでに以下のような制約が発生しています。
① 老朽化・荒廃が進むほど、維持・処分コストが一気に増える
- 解体費:腐食・破損が進むほど高くなる
- 空き地:不法投棄の処分費用は所有者負担
- 山林:伐採や支障木処理が必要になる
- 農地:荒廃が進むと再生コストが発生
早い段階で動けば、余計な手間や対処作業そのものを避けられるため、結果として無駄な費用をかけずに済むという大きなメリットがあります。
② 状態が悪化すると、使える制度や手放し方の選択肢が大幅に減る
近年注目されている
- 相続土地国庫帰属制度
も、「使えるタイミング」が限られています。
条件を満たしていれば有効ですが、放置して状態が悪化してしまうと利用不可になる典型パターンです。
③ 関係者の高齢化・不在で、調整や引き継ぎが困難になる
負動産は“周辺との距離”も問題を生みます。
- 隣地所有者がすでに高齢
- 相続が発生し、連絡が取れない
- 地域の管理者が不在
このような状態になると、隣地調整が事実上できなくなり、処分そのものが詰んでしまうことがあります。

分岐点は“問題が起きる前”に確実に訪れる
多くの方が見落とすのは、次の3つの分岐点です。
① 名義変更(相続)が発生したタイミング
相続が発生した時点で、
- 名義の整理
- 管理の引き継ぎ
- コストの把握
を行っていないと、その後の判断がどんどん難しくなります。
② 管理ができなくなり始めたタイミング
「家を見に行けていない」「草刈りが手間になってきた」「行政からの通知が届くと気が重い」
この時点が、実は最重要ポイントです。
ここで対応していれば、無償譲渡・隣地調整・処分方法の選択肢が最も広い状態を保てます。
③ 将来使う予定がないと分かったタイミング
「誰も住まない」「農業は継がない」「山林を活用する予定もない」と分かっているなら、早いほど価値が落ちません。
実際に高知県では、“早めの相談で円滑に整理できたケース”が非常に多く見られます。

早めに動くことで得られるメリット
“売ること”を前提にしなくても、早めの整理には明確なメリットがあります。
メリット① 現状把握ができる
- 境界
- 建物の傷み
- 管理状態
- 権利関係
- 法的リスク
これらを把握するだけで「何が選べるか」が明確になります。
メリット② トラブルを防げる
放置すると、
- ご近所からの苦情
- 行政からの通知
- 管理責任の追及
などが起きやすくなります。
事前整理は未然防止につながります。
メリット③ 無償譲渡や隣地調整などの可能性が広がる
状態が悪くなる前に動くことで、
- 無償譲渡
- 隣地への引き継ぎ
- 活用希望者とのマッチング
など、相続土地国庫帰属制度と比べて難易度が低く、負担の少ない出口を選びやすくなります。

まとめ|困る前の「状況整理」が最大の防御になる
負動産への最善策は、“処分ありき”ではありません。
最も大切なのは、
- 今の状態を正しく理解すること
- 選択肢を比較し、無理のない方向性を決めること
この“状況整理”こそが、将来の負担を避ける最も大きな分岐点になります。
とくに高知県の不動産は、
- 不動産需要の低下
- 過疎地域の増加
- 山林比率の高さ
などから、問題化しやすい構造があります。
困ってからでは遅い。
これは脅しではなく、実際に「状況が悪化した後では選択肢が無い」ケースが非常に多いからです。
ぜひ、「まだ困っていない今」だからこそ、いちど現状を整理してみてください。






























