皆さま、こんにちは!
高知県で相続不動産や空き家、売却・処分が難しい不動産を専門に扱う、株式会社福島屋代表の上田です。
親や家族が認知症や障害で判断能力が低下したとき、「成年後見人」という制度を耳にしたことがある方も多いと思います。
しかし、「本当に信頼できるのか」「財産を勝手に使われることはないのか」と不安に感じる方もいます。
そこで本日は、成年後見人の役割や日常業務、安心できる理由について話してまいります。
目次
成年後見人の役割とは?財産管理・身上保護・本人支援
成年後見人は、判断能力が十分でない方の財産管理や身上保護、日常生活の支援を行う役割を持っています。
具体的には以下のような理念が重視されています。
- 自己決定の尊重:本人の意向を可能な限り尊重
- 現有能力の活用:本人の能力を最大限に活かす支援
- ノーマライゼーション:本人が可能な限り通常の生活を送れるよう支援
成年後見人は単に財産を管理するだけでなく、本人の生活全体をサポートし、尊厳を守る役割を担っています。
後見人が普段行うこと(在宅の方の場合)
在宅で生活している本人を支援する場合、成年後見人は次のような日常業務を行います。
- 通帳を預かる
定期的な収支は通帳で管理されます。 - 家計を確認し、毎月の生活費を決める
生活費のやりくりを計画的に行います。 - 定期的に訪問して生活費を渡す
本人に直接生活費を手渡し、生活をサポートします。 - 本人とコミュニケーションをとる
意向を確認しながら日常の支援を行います。 - 家族やケアマネジャー、家庭裁判所と連携する
支援の状況を報告し、必要に応じて相談や調整を行います。 - 介護保険・障害手帳・年金などの手続きを行う
公的サービスを利用できるよう手続きの代理を行います。 - 入院・退院などの緊急対応
体調の変化や生活上のトラブルに対応します。
大きな財産や不動産売却には家庭裁判所の許可が必要
成年後見人は「何でも自由にできる」というわけではありません。
とくに10万円以上の現金引出や不動産の売却など大きな財産の扱いは、家庭裁判所の許可が必要です。
これにより、本人や家族が勝手に財産を失うリスクは大幅に減ります。
後見人の活動は常に家庭裁判所の監督下にあるため、安心して任せることができます。
成年後見人制度が安心できる理由
- 家庭裁判所の監督がある
後見人の活動状況は定期的に報告され、問題があれば改善を命じることができる。 - 本人の意思を尊重
強制的に本人の財産を使うのではなく、生活や希望に沿った支援が基本。 - 家族のサポートになる
親族だけで判断が難しい場合でも、専門家や裁判所の支援で安心できる。
まとめ|家庭裁判所の監督があるため安心できる
成年後見人は、判断能力が低下した方の財産管理・身上保護・生活支援を行う制度です。
家庭裁判所の監督があるため、本人や家族も安心して利用できます。
もしご家族の認知症や障害で生活管理に不安がある場合、早めに制度の内容を確認し、司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。