皆さま、こんにちは!
高知県で相続不動産や空き家、売却・処分が難しい不動産を専門に扱う、株式会社福島屋代表の上田です。
先日、高知市の山林を相続された方から「自分の代で処分したい」とのご相談をいただき、譲り受けを希望される方と一緒に現地を見てきました。

5万平方メートル(約15,000坪)の山林を、軽トラックがようやく通れるほどの細い山道を30分ほどかけて見て回りました。

約60年間にわたり適切な管理が行われておらず、山頂へ通じる車道も未整備です。
徒歩での入山のみが可能で、敷地へ続く経路は現在ほぼ獣道の状態となっています。
敷地内にはヒノキおよびスギが植栽されていますが、これまで間伐等の手入れは行われていません。
また、搬出路が整備されていないため伐採後の搬出が困難であり、木材としての採算性は低く、資産価値は極めて限定的です。

とはいえ、譲受を希望されている方は明確な活用ビジョンをお持ちで、現在は前向きに話が進んでいます。

いつも感じますが、所有者の方が「こんな土地は誰も欲しがらない」と諦めている負動産でも、見方を変えれば活用の可能性を見出す方は少なくありません。

不動産は相続資産の中でも最も扱いが難しく、簡単には処分できません。
相続放棄をしない限り、所有権は子や孫、場合によっては甥や姪にまで受け継がれ、将来にわたって永続的に責任が伴います。
負担を次の世代に遺さないためには、現所有者の責任感と「諦めずに向き合う姿勢」が何より重要だと痛感しています。


































