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はじめに|南国市は市街地・沿岸部・山間部で不動産の扱いやすさが大きく分かれる地域
南国市は高知市に隣接し、交通利便性の高い地域として知られていますが、市内すべての不動産が流通しやすいわけではありません。
後免・大そねなどの市街地では需要がある一方で、沿岸部の老朽化した住宅や、岡豊・十市・吾岡山周辺の山林・谷地では、立地や地形の影響により、売却や活用が難しい不動産が多く見られます。
このように、南国市では同じ市内でも「一般的な不動産」と「整理を前提に考える必要がある不動産」がはっきり分かれる点が大きな特徴です。
南国市の相談が「判断に迷う段階」で増えやすい理由
南国市の相続不動産相談では、売却できるのか、手放すべきか、管理を続けるべきかの判断がつかず、結論を先送りにしてしまっている状態での相談が多く見られます。
市街地のイメージが強い南国市だからこそ、「そのうち何とかなる」と考えたまま時間が経過し、気づいたときには老朽化や管理負担が大きくなっている状況も珍しくありません。

南国市でよく見られる不動産の悩み
空き家の老朽化と管理の負担
南国市の沿岸部では潮風や湿気の影響により、木造住宅の劣化が進みやすい環境にあります。
屋根の破損、外壁の腐食、草木の繁茂、残置物の放置などが重なると、安全面や周辺への影響が大きくなり、管理の負担が増していきます。
県外相続人からは「現地を久しぶりに見に行ったら、想像以上に傷んでいた」という相談が多く寄せられており、管理不足による悪化が起こりやすい地域です。

山林の急傾斜・竹林繁殖・位置不明化
南国市の山林は、岡豊・十市・吾岡山など丘陵地から山間部にかけて広がり、次のような課題が発生しやすい特徴があります。
南国市の山林でよくある課題は、
- 管理不足で木材資源としての価値を出しにくい
- 竹林の繁殖により境界が確認しづらい
- 林道や進入路が少なく、現地に到達できない
- 地籍調査(国土調査)が未実施の区域があり、地番特定が難しい
- 国庫帰属制度の要件に該当しにくい土地が多い
位置が特定しにくい山林は管理が進まず、そのまま長期間放置されるケースが少なくありません。
農地の草木繁茂と法的制限
南国市は農業が盛んな地域で、平野部を中心に農地が広がっています。
しかし、相続後に耕作が途絶えると草木が急速に繁茂し、近隣トラブルや行政指導につながることがあります。
また、農地法・農振法による制限が強く、用途の変更や引き渡しには条件が多いため、整理のハードルが高まりやすい不動産です。

南国市の不動産を整理するときに確認すべきポイント
接道状況の確認
南国市の空き家や土地では、接道状況が整理可能性を大きく左右します。
確認ポイントは、
- 道路に2m以上接しているか
- 幅員4m未満の道路のみかどうか
- 私道の場合、通行権や持分が不明になっていないか
- 無接道地となっていないか
接道不足は建築だけでなく利用全般に影響するため、早めの確認が必要です。
地籍調査・境界・地番の状態を確認する
山林や農地では、境界の不明確さが大きな障害になります。
確認すべき内容は、
- 境界杭の状況
- 地番の分散や飛び地の有無
- 地籍調査の実施有無
- 隣接地との境界が明確かどうか
境界不明は手続きの大きな妨げとなり、地番の分散や飛び地は整理のハードルをさらに高めます。
空き家・山林・農地の現況確認
現況を確認することで、選択できる整理方法が変わります。
- 空き家の老朽化や残置物の状況
- 山林の竹林繁殖、急傾斜、倒木
- 農地の草木繁茂や耕作履歴
現地確認が難しい場合は、第三者のサポートを利用する必要があります。

南国市で扱いが難しい不動産が多い理由
南国市で扱いが難しい不動産が多い背景には、以下のような要素が複合しています。
- 沿岸部の空き家が潮風で劣化しやすい
- 山間部に急傾斜地が多く山林管理が困難
- 地籍調査未実施区域が多く境界が曖昧
- 接道不足により利用できる幅が限定される
- 農地法・農振法による制限が強い
- 県外相続人が現地を確認できず放置が進行しやすい
こうした条件が重なり、長期間そのままになりやすい不動産が少なくありません。

南国市で不動産を手放すために検討できる方法
条件に応じた引継ぎ方法を検討する
後免や大そねなどの中心部では、状況次第で第三者に売却できる場合があります。
ただし、接道や現況によって判断が大きく変わるため、慎重な確認が必要です。
無償譲渡という選択肢
扱いが難しい空き家・山林・農地では、無償でも引き継いでもらいたいという相談が増加しています。
隣地所有者や利活用の見込みがある方など、条件に適した相手へ引き渡す方法が現実的です。
相続土地国庫帰属制度を検討する
南国市の山林は傾斜・竹林繁殖・接道不備などにより制度の要件を満たさないケースが多いため、利用可否の事前確認が欠かせません。
南国市の不動産を放置すると生じるリスク
- 固定資産税が継続して発生
- 空き家は倒壊や災害時の危険性が高まる
- 山林は倒木や土砂災害のリスクが増大
- 農地は草木繁茂による近隣トラブル
- 相続が進むほど権利関係が複雑化する
特に県外相続人は現地確認が難しく、状況悪化に気づかないまま時間だけが過ぎてしまうケースが多い地域です。

よくある質問(南国市の相続不動産)
南国市の行政窓口
- 南国市役所 住宅課(空き家バンク)
- 南国市役所 都市整備課(接道・建築制限の確認)
- 南国市 農業委員会(農地の許可・手続き)
- 高知県 中央東林業事務所(森林簿・森林計画図の確認)
- 香美森林組合(山林管理の相談)
- 南国市役所 税務課(固定資産税)
南国市の不動産は早めの現況把握と整理が重要
南国市には沿岸部で老朽化しやすい空き家、急傾斜が続く山林、農地法の制限がある農地など、扱いが難しい不動産が多く存在します。
現況を放置せず、早めに整理の方向性を検討することで、将来的な負担を抑えることができます。
















立地や接道条件によります。後免・大そねなど市街地では売却できる可能性がありますが、沿岸部の老朽空き家や丘陵地の山林は、売却が難しいケースも少なくありません。