相続不動産はババ抜き?相続空き家ビジョン2030

相続不動産はババ抜き

みなさん、こんにちわ!
株式会社福島屋代表の上田です。

高知県の持ち家の割合は、全国平均の61.2%を上回る64.9%です。人口減少と少子高齢化により家の需要が減る中で、大半の人が持ち家を所有していることから、需要と供給のバランスが崩れ、住む人がいない空き家が増えています。

「大相続時代」で今後さらに空き家が増える

日本はこれから、人口ピラミッドで人口の多い年代が亡くなり、相続件数が急増する「大相続時代」が本格化します。そして、相続財産の中でいちばん多いのが建物や土地といった不動産です。

総務省が公表した「土地統計調査結果(令和5年住宅)では、高知県の空き家数(※賃貸・売却用を除く)は50,100戸と公表されていて、空き家率は鹿児島県に次ぐ、全国ワースト2位です。

ただでさえ空き家が多いのに、これから相続空き家がさらに増加することを考えると大変なことになりますね。

ほとんどの空き家が流通すらしていない

不動産会社が売却依頼を受けた場合に掲載する不動産会社専用の流通サイト(レインズ)ですが、高知県の一戸建ての掲載数が今日時点で410件程度です。これには、新築や築浅物件も含まれているので、相続不動産で多い築古空き家のほとんどが市場に流通していない状況です。

原因は、相続した空き家をどうしていいか分からず、放置している人が多いことだと思います。

不動産投資家に譲渡するメリット

空き家の増加を完全に止めることは不可能ですが、活用することで空き家を減らすことはできます。

国土交通省が提言する「不動産業ビジョン2030」の概要の中の、今後重点的に検討すべき政策課題のひとつに「ESGに即した不動産投資の推進方策」が取り上げられていますが、私がおすすめしているのは、不動産投資家に空き家を有料または無償で譲渡することです。

築古空き家でもリフォームをすれば貸せる可能性がありますが、一般の方にはそのノウハウがなく、資金面や管理面でハードルが高いと思います。その点、不動産投資家はプロですので、銀行借入からはじまり、事業として利益を追求していきます。

不動産投資家との取引は、許容範囲が広く話が早いことが一番のメリットです。

売れない不動産はババ抜きである

売れない不動産は、最後まで持っていた人が負けのババ抜きになりました。国は早急に、「相続空き家ビジョン2030」の策定が必要です。

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