皆さま、こんにちは!
高知県で相続不動産や空き家、売却・処分が難しい不動産を専門に扱う、株式会社福島屋代表の上田です。
「相続した空き家を売りたいけれど、買取と仲介のどちらが良いの?」
そんなご相談を多くいただきます。
空き家の売却には主に2つの方法があります。
1つは業者が直接買い取る「買取」、もう1つは買主を探す「売却仲介」です。
どちらにもメリット・デメリットがあります。
そこで本日は、空き家買取と売却仲介の違いをわかりやすく比較し、それぞれに向いているケース・注意点・選び方について話してまいります。
目次
空き家の「買取」と「売却仲介」の基本的な違い
| 項目 | 買取 | 売却仲介 |
|---|---|---|
| 売却先 | 業者(不動産会社や投資家など) | 一般の買主 |
| 売却スピード | 早い(最短数日〜2週間) | 時間がかかる(平均2〜6か月) |
| 売却価格 | 相場の6〜8割程度 | 相場価格で売れる可能性あり |
| 手数料 | 不要(仲介手数料なし) | 仲介手数料が必要 |
| 契約リスク | 低い(契約不適合責任なし) | 価格交渉あり・引き渡し後に不具合を指摘されるリスクあり |
| 不具合・残置物 | 現状のままでOK | 修繕・片付けが必要な場合あり |

空き家買取のメリット・デメリット
空き家買取メリット
- 早く・確実に現金化できる
業者が買主となるため、販売期間が短く、最短数日〜2週間で売却可能です。 - 契約トラブルが少ない
買主が一般の個人ではなく業者になるため、引き渡し後の不具合について責任を問われることがなく、安心して売却できます。 - 片付け・リフォーム不要
古い家具や家電が残っていても大丈夫です。片付けが大変でそのままにしていた空き家でも、スムーズに引き渡すことができます。 - 秘密厳守で売却できる
広告掲載や内覧をせずに済むため、近所に知られたくない方にも適しています。
空き家買取デメリット
- 価格は仲介より低くなる
再販を前提にするため、相場の6〜8割ほどの金額になることが一般的です。 - 特殊な物件は対象外になる場合も
急な傾斜地や道路に面していない土地、需要の少ない地域などは、再販売が難しく、買取を断られるケースもあります。
空き家売却仲介のメリット・デメリット
空き家売却仲介メリット
- 相場に近い価格で売れる可能性がある
複数の買主が検討するため、市場価格での売却が期待できます。 - 自分で販売価格を決められる
希望価格を設定し、価格交渉を経て納得したうえで契約できる自由度があります。 - 住宅ローン利用の買主が多い
購入検討者層が広いため、築年数が比較的新しい住宅にも向いています。
空き家売却仲介デメリット
- 売却まで時間がかかる
買主探し・内覧・価格交渉・ローン審査などで、平均2〜6か月ほど必要です。
立地条件によっては1年以上かかることもあります。 - 仲介手数料がかかる
売却価格の3%+6万円(税別)が上限として必要です。 - 契約後のトラブルリスクがある
「雨漏り」や「床の傾き」など、引き渡し後に不具合を指摘され、対応を求められることもあります。 - 片付け・修繕の手間がかかる
内覧対応のために、ある程度の清掃・修繕・荷物撤去が求められることが多いです。

どちらが向いている?空き家状況別おすすめ比較
| 状況 | おすすめ方法 | 理由 |
|---|---|---|
| できるだけ早く売りたい | 買取 | スピード重視。現金化が早い |
| 売却価格を最大化したい | 仲介 | 時間をかけて高値売却を狙える |
| 遠方の空き家で管理が難しい | 買取 | 現地対応不要。片付けも不要 |
| 築古・再建築不可・事故物件 | 買取 | 一般買主が見つかりにくい |
| 築浅・立地が良い物件 | 仲介 | 市場ニーズが高く、相場で売れる |
後悔しないための空き家売却のポイント
- 「売却価格」だけで判断しないこと
手元に残る金額(=売却価格-諸費用-不動産譲渡税)で比較しましょう。 - 売却スピード・リスク・手間を総合的に見る
「時間をかけても高く売りたい」なら仲介、「リスクを減らして早く手放したい」なら買取が向いています。 - 地域の実情に詳しい不動産売却専門業者に相談を
高知県のように需要が限られる地域では、全国対応の業者よりも、地域の事情に精通した地元業者へ相談するほうが安心です。

まとめ|空き家の状態に合わせて最適な売却方法を選ぼう
空き家の売却は、「早く・確実に・安全に手放すか」「少しでも高く売るか」で選ぶべき方法が大きく変わります。
- トラブルを避けて早く処分したい方 → 不動産買取
- できるだけ高く、納得できる価格で売りたい方 → 売却仲介
どの方法が最適かは、空き家の状態によって異なります。
まずは、物件の所在地に近い不動産会社へ査定を依頼することから始めましょう。





























