高知県で、相続不動産や空き家、売却・処分が難しいいわゆる「負動産」を専門に扱っている福島屋代表の上田です。
相続や空き家のご相談で、よくこんな質問を受けます。
「いくらで売れますか?」
「できるだけ費用をかけずに処分できますか?」
お金のことが真っ先に気になるのは、ごく自然なことです。
ですが、過疎地や築古の空き家、管理負担や将来リスクを抱えた不動産では、「損をしない前提で考えること」そのものが、判断を誤らせる原因になることがあります。
本当に大切なのは、その不動産に出口があるかどうかです。
そこで本日は、過疎地・築古・管理負担付き空き家は「価格」ではなく「出口があるか」で評価すべき理由について、実際の相談現場の視点から話してまいります。
目次
なぜ「価格」から考えると判断を誤るのか
- 過疎地・限界集落にある、築年数の古い空き家
- 利用方法が限られる小規模な土地
- 草刈りや修繕、固定資産税、近隣対応
「持っているだけ」で、時間もお金も奪われていきます。
それでも多くの方が、「少しでも高く売りたい」「本当はもっと価値があるはず」と考えてしまいます。
しかし現実には、
- 買い手が限定される
- 金融機関の融資がつかない
- 解体費や造成費の方が高くなる
- 将来さらに売りにくくなる
こうした条件が重なり、価格以前に“終わらせ方が見えない不動産”になっているケースが少なくありません。
だからこそ、評価軸を変える必要があると私は考えています。

過疎地・築古・管理負担付き不動産は「価格」ではなく「出口があるか」で評価する
出口とは、「最終的にどう整理できるか」「自分の代で終わらせられるか」という視点です。
- 売却できるのか
- 無償でも引き取り手がいるのか
- 隣地とまとめられるのか
- 制度を使って手放せるのか
これが見えないまま「もう少し様子を見よう」と先送りすると、年齢・体力・判断力が落ちたとき、選択肢そのものが消えてしまうこともあります。

判断に迷ったら、次の視点で整理してみましょう
以下は、福島屋でご相談をいただく方に共通する視点です。
相続不動産・整理の判断リスト
□ 空き家の築年数が古い(40年以上)
□ 土地面積が小さい
□ 管理や草刈りが負担になっている
□ 立地の人口が急速に減り続けている
□ 自分が高齢になった後の管理が想像できない
□ 固定資産税を払うのがもったいないと感じている
□ 売却の目途が立ちにくい
□ 子ども・親族に引き継がせたくない
3つ以上当てはまる場合、その不動産は“資産”ではなく“整理を検討すべき対象”である可能性が高まります。
ここで大切なのは、「損か得か」ではありません。
「自分で終わらせられるかどうか」です。

相続不動産は「持ち続けること」が正解ではない
相続した家や土地は、
- 活かしてもいい
- 手放してもいい
- 整理してもいい
どれも間違いではありません。
大切なのは、先送りせず、自分で判断することです。
- 体力のあるうちに
- 判断できるうちに
- 自分の代で区切りをつける
それが、とても誠実な選択です。

まとめ|最後に、これだけ覚えておいてください
すべての不動産の整理を終えたあと、将来ふと、「もっと高く売れたのでは」「損をしたのでは」と頭をよぎることがあるかもしれません。
そんなときは、この一文で立ち止まってください。
過疎地・築古・管理負担付き空き家は、「価格」ではなく「出口があるか」で評価する。
出口があってよかったと思えるかどうか。
それが、あなた自身を守り、そして次の世代に負担を残さないための判断基準です。

































