皆さま、こんにちは!
高知で相続不動産の売却・処分を専門に扱う、株式会社福島屋代表の上田です。
本日は、「住宅ローンの返済ができなくなってしまった…」そんな不安に押しつぶされそうになっている方へ向けて、任意売却がなぜ選ばれるのか、どう進めればよいのかについて話してまいります。
家を手放すこと=人生の終わりではありません。「任意売却」を選ぶことで、人生を再スタートできます。
目次
任意売却とは?競売との違い
任意売却とは
「任意売却」とは、住宅ローンの返済が難しくなったときに、金融機関(銀行など)と話し合って、家を売却する方法です。
本来、家にローンが残っていると勝手には売れませんが、債権者(銀行など)が了承すれば売却が可能になります。これを「任意売却」と呼びます。
競売との違い
比較項目 | 任意売却 | 競売 |
---|---|---|
売却価格 | 市場価格に近い | 相場の6~7割に下がる |
手続きの主体 | 自分と不動産会社 | 裁判所と執行官 |
引越し費用の確保 | 債権者と交渉可能 | 基本的に出ない |
なぜ「任意売却」が選ばれるのか
① 競売よりも高く売れる可能性がある
競売では買いたたかれるため、ローンが多く残ります。任意売却なら一般の不動産売買と同じ方法で販売できるため、競売より高く売れるチャンスがあります。
② 引っ越し費用や残債の交渉が可能
債権者との交渉によって、引っ越し費用を確保したり、残ったローンの返済条件を緩くできる場合があります。これは競売では基本的に認められません。
③自分の希望をある程度反映できる
売却時期、引っ越し時期、売却先など、ある程度自分の意向に沿った売却活動が可能です。これは、強制的に進められる競売では難しいことです。
任意売却の手続きの流れと注意点
任意売却の大まかな流れ
- ローンの滞納発生(または返済困難の見通し)
- 不動産会社・任意売却専門家に相談
- 債権者(銀行など)と売却の合意を得る
- 売却活動(通常の仲介と同様に広告・内覧)
- 売却成立 → ローン残債の整理・引っ越し
注意すべきポイント
- 任意売却は「債権者の同意」が必要です。すべての債権者がOKを出さないと進められません。
- タイミングが重要です。競売開始決定通知が届いてからでも可能ですが、早ければ早いほど選択肢が広がります。
- 専門家選びがカギです。任意売却に強い不動産会社や弁護士、司法書士と連携できるかが成功の分かれ目です。
任意売却は「人生の再スタート」
任意売却は、ただ「家を手放す」という手段ではありません。
本当の意味での目的は、「生活を立て直すこと」「新たな人生をスタートさせること」にあります。
強制的に処理される競売では得られない「自分らしい解決」が、任意売却にはあります。
まとめ|任意売却は“人生を守る選択肢”
「家を失ったら人生終わり」ではありません。むしろ、これからを生き抜くための再スタートとして、任意売却という選択があります。
競売になる前に、そして自己破産に追い込まれる前に、「任意売却」という“人生を守る選択肢”を知っておいてください。