みなさん、こんにちわ!
株式会社福島屋代表の上田です。
本日は、木造の「新耐震」と「新・新耐震」のちがいについて話してまいります。
目次
「新耐震」と「新・新耐震」の施工日
- 新耐震(1981年6月1日〜2000年5月31日):1978年の宮城県沖地震の被害がきっかけ
- 新・新耐震(2000年6月1日〜現在):1995年の阪神淡路大震災の被害がきっかけ
具体的なちがい
① 壁のバランスがちがう
- 新耐震では、強い壁(耐力壁)を作ることは決められていたけど、どこに壁を配置するかのバランスまでルールがありませんでした。
- 新・新耐震では、家がかたむかないように、左右・前後にバランスよく壁を配置するルールが決められました。
② つなぎ目(接合部)がもっと強くなった
家は、木材などのいろんな部材を「つなげて」作ります。
- 新耐震では、このつなぎ方はある程度自由でした。
- 新・新耐震では、「ボルトでしっかり止める」「外れないように金具を使う」など、接合部をしっかり固定するルールが決められました。
③ 基礎の作り方がレベルアップ
- 新・新耐震では、コンクリートを厚くしたり、鉄筋を配置することで、建物と地盤を強く結びつけるルールが決められました。
地震に強い家の特徴
ポイント | 新耐震 | 新・新耐震 |
---|---|---|
壁のバランス | 決まりは少ない | 左右・前後にバランスよく配置 |
接合部の強さ | ある程度 | ボルトや金具でしっかり固定 |
基礎の強さ | 基本はある | より厚く、鉄筋入りコンクリート造り |
中古の家を買うときは耐震基準をチェック
現在は、耐震改修補助金の対象が「旧耐震」となっていますが、熊本地震や能登半島地震で倒壊した家屋に「新耐震」が多く含まれていたことから、今後は「新耐震」も補助対象になる可能性があります。
中古の家を買うときは、壁の配置バランス・接合部の固定状況・基礎の状態をチェックしておくと安心です。